全米オープンテニス ノバク・ジョコビッチ選手の失格について

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はじめに

 

この講座は、

「読むテニスの教材」として、

テニスのレベルアップに役立つ情報や、

テニスの上達法、

テニスの練習法、

最新のテニスグッズ

などを紹介していきます。

 

今回は全米オープンテニス2020についてのお話を少しだけ。

 

ジョコビッチ選手が線審にボールをぶつけたということで、危険行為による失格となりました。

グランドスラム大会では前代未聞の事態で、多くのテニスファンを驚かせ、またジョコビッチ選手のファンを失望させたことと思います。

 

今回の記事では、この事件について少し思うところを話してみたいと思います。

 

ジョコビッチ選手は全米オープンの前に新型コロナウィルスの陽性反応が出てしまい、そのずさんな感染対策に非難の声が上がりました。

ジョコビッチ選手に新型コロナウイルスの陽性反応

私自身、彼の感染自体を、非難することはできないと思っています。

感染ということは彼もまた被害者であり、不毛な感染者叩きをして欲しくないと思っていました。

 

しかし、今回の危険行為に関しては、100%ジョコビッチ選手に非があると思っていますし、絶対に許されない行為だと思っています。

 

ジョコビッチ選手が危険行為で失格に

 

今回の事件の経緯を簡単に説明しましょう。

 

全米オープン2020 4回戦 ノバク・ジョコビッチ選手 VS パブロ・カレーニョ・ブスタ選手

 

問題の試合はこちらです。

YouTube US OPEN 公式チャンネルより

 

コロナウィルス感染から見事な回復を見せ、今大会でも、圧倒的な強さを見せるノバク・ジョコビッチ選手が相対するは、しつこいストロークが武器の難敵パブロ・カレーニョ・ブスタ選手。

ジョコビッチ選手にとっても、簡単な相手ではなく、試合は接戦になります。

ライン際のきわどい判定が、ビデオ判定に持ち込まれてブスタ選手の有利になったり、ジョコビッチ選手にとっては、我慢の時間が続きます。

あともう少しでゲームを取れるというところから追いつかれたり、ジョコビッチ選手のイライラは徐々に募っていきます。

 

そして、この問題のシーン。

ジョコビッチ選手は、ボールをコートの後ろめがけてストレス発散とばかりに打つのですが、これが線審の女性の喉元を直撃。

線審の女性はうずくまってしまいます。

こちらは海外のニュースで報じられた問題のシーンです。

たしかに、それほど速い球を打っているわけではないようにも見えます。

この女性に対し、大げさすぎだろうとか、一部心無い非難の声があったのですが、じゃあ、あなたに同じスピードで、同じ場所にボールをぶつけても大丈夫なのですか?

喉元にボールがぶつかるなんて、本当に危険な状態ですよ。

普通に息ができなくなりますから。

それがわからないなんて、体のことを知らなすぎです。

 

ジョコビッチ選手は、今回の危険行為について、「故意ではない」という弁明をしていますが、もちろんこれが故意でないのは誰の目にも明らかでしょう。

線審の喉元をめがけてボールをぶつけるなんてことは、いくら世界のトッププロのコントロールをもってしても容易ではありません。

 

今回の事件で真っ先に思い出したのは、シャポバロフ選手の同様の事件でした。

シャポバロフ選手もかつて怒りに任せて打ったボールが主審の目を直撃するという苦い経験を持っています。

 

今回のジョコビッチ選手のよりもはるかに速い球が主審の目を直撃。

これは失明していてもおかしくない事案です。

幸いにして、この審判さんの目は無事だったそうですが。

 

この事件に比べると、ジョコビッチ選手への失格処分は重すぎないかという意見もあるのですが、私はそう思いません。

スポーツ選手である以上、スポーツマンシップに反する行いは厳に慎まれるべきです。

 

ジョコビッチ選手の試合態度は、このボールをぶつける事件よりも前から目に余るものがありました。

イライラしながら試合をする態度をずっと続けていました。

ボールをぶつける以前に失格にしてもいいくらいです。

チャンピオンの態度とは思えないのです。

相撲と同じにしてはいけませんが、チャンピオンなのですから、横綱のような余裕を見せてほしかったと思うのです。

 

アンガーマネジメント(怒りのコントロール)のむつかしさ

 

それにしても、本当に世界のトッププロというような選手でも、怒りのコントロールは難しいものなのですね。

現在は世界最高のスーパープレーヤーと言われるロジャー・フェデラー選手でさえも、かつてはやんちゃな暴れん坊といった感じでしたし、アンディ・マレー選手もラケットの破壊をするシーンが何度も見られましたし、BIG4と呼ばれる選手のうちで、メンタルが安定しているのはラファエル・ナダル選手くらいでしょうね。

だからこそクレーコートでチャンピオンになれるのだと思います。

 

実は、今回ジョコビッチ選手の対戦相手だったパブロ・カレーニョ・ブスタ選手も錦織圭選手との試合後に醜態をさらしたことがある選手。

なんとも情けない姿です。

 

テニスのことはテニスの第一人者に聞け!

 

週末になればニュースでテニスのことを何にも勉強していないようなじいさんが、ジョコビッチ選手の映像だけを見て「喝!」とか言うんでしょうけど、そんな人間のコメントなど何の価値もありません。

 

テニスのことは、テニスの第一人者に聞けばいいのです。

スターテニスアカデミーというYouTubeのチャンネルをご存知でしょうか。

最近話題となっている超人気テニスチャンネルです。

やはり彼らはテニスのトップの苦悩を知る人達だからこその冷静な意見を述べてます。

決して強い言葉でジョコビッチ選手を非難したりはしませんが、そのへんはやはり選手を経験した者ならではの意見だと思うのです。

ジョコビッチ選手の今回の事件を正しく分析して語れるのは、彼らくらいテニスのことを愛し、テニスに打ちこんできた人たちだけかもしれません。

 

ま、要するに、今まで私が語ってきたことも、彼らのような実績も経験もある人間に比べれば、全くもって無価値なものかもしれません。

今回の記事は、それを承知の上で書いています。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

ジョコビッチ選手の失格は残念です。

しかし、一方で、今回の全米オープンテニスでは、新たなチャンピオンが生まれることになりました。

それに期待をしながら、今後を見ていきましょう。

私が推していたアリアシム選手は負けちゃいましたけど(笑)

フェリックス・オジェ・アリアシム選手の使用するラケット・ガット(ストリング)

 

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