あなたの練習法は間違っています 決める練習をしなさい
この講座は、
「読むテニスの教材」として、
テニスのレベルアップに役立つ情報や、
テニスの上達法、
テニスの練習法、
最新のテニスグッズ
などを紹介していきます。
今回は久しぶりに技術的な話をしてみたいと思います。
技術的な話の中でも、とくに練習法について書いてみたいと思っています。
さて、あなたは、週に何回、そして何時間練習していますか?
テニススクールに週に1回通っているという方であれば、週に1回、80分だか90分、あるいは120分という人もいるかもしれませんが、練習時間って、たかだかそれくらいのもんですよね。
その短い練習時間をいかに効率的なものにするかという話です。
過去にも効率的な練習法について話をしたことがあります。
プロの選手って、とにかく無駄な練習をしません。
そのへんはアマチュアも大いに参考にすべき点です。
ここ数年でプロの練習の仕方はさらに変わってきていると言われています。
今回はそのへんの話を詳しくしてみたいと思います。
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中高生の部活なんかを見ていて思うのですが、ラリーの練習長すぎじゃないですか?
ラリーを30分も40分もやってる。
各都道府県でトップクラスのジュニアになると、全然ラリーでミスなんかしないですから、延々とラリーをしていたりします。
中には、上級生のラリーに付き合うために後輩たちが緊張しながらミスしないように、ひたすら優しく返球しているような姿も見受けられます。
で、もし、これをやっている選手が、実際の試合でも同じくらいゆっくり優しくボールを打ってラリーを続けるというならわかります。
相手のミスを待つだけでポイントを取る戦略だというのであれば、まだ納得は行きます。
ところが、多くのアマチュア選手は、試合ではボールをしっかり自分から打ってポイントを取ろうとするのに、なぜか練習ではラリーをしている(笑)
プロは違います。
もちろん、ラリーの練習もするんですが、相手とのロングラリーばかりではなく、自分が打つ3本目のショットまでで決着をつけるような練習をしているそうです。
違う競技にはなりますが、伊藤美誠選手のエピソードが非常に興味深いので紹介しておきます。
伊藤美誠選手は、小さな子どものころから、卓球クラブで練習するときに、ラリー練習のときから、相手をやっつけるような球をガンガン打ち込んでたそうです。
普通卓球の練習というと、とくにラリーの場合、相手と息を合わせて、一定のリズムとテンポで、カンコンカンコン打ち合うのが暗黙の了解みたいなところがあるんですが、伊藤美誠選手はお構い無しで打ち込んでたと言われています。
相手からしたら、相当イヤなヤツですし、空気を読めないヤツというふうになったに違いないのですが、伊藤美誠選手の強さの原点はそこにあるとも言われてます。
自分から相手を崩してポイントを取る力。
それを積み重ねてきているから強い。
試合では練習でしてきた以上のものは出ません。
練習でロングラリーをただただしていただけの選手がいきなり試合で強打したってうまくいかないのです。
これはテニスも同じだと思います。
私自身も、自分が選手だったころはストローカーで、いわゆるシコラーと呼ばれるタイプ。
シコラーというのは、こういう人のことです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ロングラリーの練習はしていても、決める練習をしてないから、試合でアプローチしてボレーしようと思ってもなかなか決まらない。
だって、練習してないし、それ(笑)
自分が選手だったときに、なんでこんな当たり前のことに気づいていなかったんだとあきれかえるばかりです。
みなさんには私と同じような失敗をして欲しくない。
だから、今回の記事を書いているのです。
錦織圭選手の場合
錦織圭選手が、マイケル・チャン選手をコーチとして迎えたとき、マイケル・チャンコーチが錦織圭選手に課したのは、気の遠くなるほどの回数のチャンスボールの打ち込みだったそうです。
錦織圭選手からしたら、「そんなものもう既にできるのに、なんでこんな練習しなきゃいけないんだ」と思ったそうなんですが、実はこれがめちゃくちゃ大事。
一般人ならなおさらです。
決める練習をしていないで、どうやって試合で決めるのですか。
決める練習をもっともっとしないといけないのです。
反対にラリーの練習って、もうすでによくできてるんでしょ?
できてることを練習してどうするんですか?
できないことをできるようにするのが練習ですよね。
いかがでしたでしょうか。
練習というのは、目的にかなったものでなくてはいけません。
あなたがやっているその練習は、本当に試合で役に立つものですか?
そうでないなら、その練習はただのエクササイズです。
テニスラケットを持って、テニスっぽい動きでダイエットをしてるだけのエクササイズ。
だからうまくならないのです。
うまくなりたいのなら、うまくなるための練習をするべきなのです。
練習に関して書いた過去記事は他にもありますので、ぜひサイト内を探してみてください。
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